アッキード事件と呼ぶのは昭恵夫人に失礼ではないか?

世間をにぎわせている森友学園の国有地払下げ問題ですが、ここにきて政権不安の懸念が生じてきました。世間では「アッキード事件」などと揶揄する人もいますが、一国の首相夫人に対してあまりに失礼な物言いです。なので、当サイトではこれら一連の疑惑を「森友学園の国有地払下げ問題」と呼ぶことにいたします。

この疑惑に関しましては、安倍首相はもし関与していたら議員辞職する旨の発言を国会答弁でしていますので、実際に関与している可能性は極めて低いとは思います。ただ、万一何らかの関係性があった場合、安倍首相退陣でアベノミクスが終了してしまう可能性をはらんでおります。

仮にアベノミクスが崩壊する事態になった場合、8,000円から20,000円まで上昇した日経平均株価が元の水準に戻る可能性もありますので、わずか数億円程度の問題ではありますが、日本経済全体に与える影響は重大です。

これは私見ですが、おそらく安倍首相は何ら関与はしていないものの、周囲の取り巻きの公務員たち、とりわけ財務省側が気をきかせて便宜を取り計らったのではないかという気がしております。首相夫人が名誉校長をされていますし、仮にも「安倍晋三記念小学校」という名前が付いている以上、何としても小学校を完成させなければならない意向が周囲の人たちに働いたのだろうと思います。

なので、安倍首相は自分のあずかり知らないところで物事が運んでしまったのではないかという印象があります。

しかし、仮にもし通常の学校建設事案であったならば、ここまで国有地が安くなることはなかっただろうというのは確実であり、国民の財産である国有地が不当に売却されたのが糾弾されなければ、このアッキード事件は収束しません。

つまり、財務省などの公務員が首相や首相夫人にゴマをすることで要職をあてがってもらい、これをもって高額な給与をせしめようという試みだったのではないかという疑念が生じてくるわけです。

通常、公務員が民間に便宜を取り計らった際、収賄などの形で何らかのメリットがあるわけですが、あからさまに直接現金を受け取るケースはあまりないはずです。けれども、政府要人に取り入ってもらい要職を得ることができれば、それは合法的に高額な給与として報酬を得ることができます。

もし、この国有地払下げの結果、関係した職員が出世する結果になったとすれば、これも間接的にはひとつの収賄の形といえるのではないでしょうか。

いずれにしても、不当に安くなった経緯が不透明で、かつ不自然すぎますので、事態の成り行きによっては日経平均株価に大きな影響を与えてしまう可能性を秘めていると感じております。

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