前川事務次官はやはり懲戒免職にすべきだった

当サイトでは以前、天下りあっせん問題の前川事務次官について報じましたが、退職金8,000万円を渡しての引責辞任ではなく、懲戒免職にして起訴するのが妥当との見解を示しました。

そして今回は加計学園の忖度疑惑で前川氏が記者会見を行ったわけですが、やはりあの時、政府側は懲戒免職にしておくべきだったのではないかと考えています。

まず、一番の問題は天下り問題ですが、記者会見での辞任に至る経緯を聞いていると天下りして当然のような考えを未だに持っている印象を感じました。まず、国民への謝罪がひと言あるべきですが、部下を守るために辞任したとでもいいたげな内容だったと感じております。

また、出会い系バーについての発言についてですが、「女性の貧困について、ある意味実地の視察調査の意味合いがあった」などと述べており、この点についても一般人とは考えがかけ離れています。

若年層の女性の貧困の原因は、学生数を確保したい大学側とそこに天下りをしたい官僚が結託して学生を奨学金で借金漬けにしているからです。奨学金が社会問題化していることの責任は文科省にあり、学費が高止まりしている原因も文科省にその責任の一端があります。これは今にはじまったことではなく、氷河期世代は未だに奨学金の返還で苦しんでいる人が無数にいます。

つまり、官僚は天下り先を確保して自身は高額な報酬を得つつ、私学と結託して若年層の女性を奨学金で借金漬けの貧困に追いやり、出会い系デートクラブなどでそのような女性を買いあさるという実態があるのです。

実地の視察調査などと発言していましたが、一般的な思考とかけ離れていると言わざるを得ません。

「今日は可愛い子が出勤するようだから、ちょっと実地調査しましょうか?」

「うむ、それは調査が必要だな。では今から調査に向かおうか。」

「空出張ですね?先輩も調査熱心だなぁ~、ははは」

おそらく、官僚の間でこのようなやりとりが常態化していたのではないかと思われます。常態化していたからこそ、記者会見の場でそのような発言を平然と述べることができたのではないでしょうか。

まず、官僚の天下りが学費の高騰や女性の貧困にどのような悪影響を及ぼしているのか、この点を徹底調査するべきです。無償給付型奨学金を導入した点についても、これは税金で私学の授業料を賄うという側面がありますので、今後も天下り先を確保するために、税金で大学を支えようという意図がうかがえます。

加計学園の忖度問題についても追及すべきとは思いますが、その前に官僚の天下りを完全に根絶するということが一番重要な課題ではないかと感じております。

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