脳梗塞になった際の入院の備え

先日、母が脳梗塞で入院したのですが、事前に用意しておいた方が良かったと感じたことが多々ありました。

当初、本人の意思の疎通については何ら問題がなく、歩くこともできたため、仮に入院になったとしても、LINEなどで連絡を取りつつ対応すれば大丈夫だろうと安易に考えていました。

けれども、点滴での治療がはじまると車椅子での生活となり、せん妄のような状況で朦朧とした状態になってしまったため、本人との連絡が一切できない状態となってしまいました。

お世話になっている病院では、携帯電話が使えるのは共有スペースに限られるため、そこまで行ければ、LINEなどでの連絡も可能ですが、車椅子で点滴をしている状態では携帯が使えなくなります。

仮に共有スペースまで行けたとしても、朦朧とした状態のため、そもそも誰かに連絡しようという気にはなれないと思います。加えて、オミクロン株の影響により、病棟全体が面会禁止になってしまったため、看護師さんを通じて間接的にしか連絡が取れなくなってしまいました。

私でも連絡が取れない状況ですから、母の職場や友人、親族など、すべての人が母と音信不通になってしまい、心配して自宅まで訪問される方もいらっしゃいました。

一旦、入院になってしまうと、患者本人に対応できることはほとんどありません

カギやキャッシュカードなど、患者本人が病室に持って行ってしまうと、必要なときに家族が病室まで取りに行く必要が出てきますが、コロナ禍で面会禁止となっている状況では取りに行くこともできません。

そのため、入院患者には、ある程度の現金と薬、お薬手帳、携帯と充電器など、必要最小限のものだけを持参してもらうようにし、あとは家族の方で管理した方がよいと思います。

また、常日頃から入院になった際の連絡先をリスト化して用意しておくことをおすすめします。加えて、携帯電話や入院代など、引き落としがかかる銀行口座についてもリスト化しておいてもらい、本人がいなくても入出金の対応ができる状況にしておくとよいでしょう。

できれば、あらかじめ入院費用専用の財布や銀行口座を用意しておき、入院する際にはそちらを家族に渡して支払いなどの対応をしてもらうように、事前に準備しておくことをおすすめします。

また、いざ入院となった場合に備えて、健康保険証やお薬手帳、入院グッズなどは一つの場所にまとめておき、すぐに取り出せるようにしておくとよいでしょう。

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