自民党の総裁選挙とは何か?

9月29日の自民党の総裁選挙が注目を集めていますが、この結果により、次の総理大臣が決まるといっても過言ではありません。

ただ、野党に転落すれば、自民党の総裁であったとしても総理大臣の座を明け渡すことになります。総裁は自民党内の地位であって、必ずしも内閣総理大臣を意味するわけではありませんが、おおむね、総裁選の結果で次の首相が決まるといってもよいでしょう。

現在、河野さんと岸田さん、高市さんの三つ巴との見方がありますが、河野さんの場合はお父様の河野洋平氏も総裁だった時期があります。河野洋平氏の場合、自民党が野党になった際の総裁だったため、残念ながら総理大臣にはなれませんでしたが、親子2代で総裁を務める可能性も出てきました。

この選出の仕組みについてですが、自民党の国会議員と党員でそれぞれ383票を割り振り、過半数である384票以上を獲得した候補者が総裁になります。

総裁選の仕組み | 自由民主党

(出典:「総裁選の仕組み | 自由民主党」より)

一見すると単純ではありますが、過半数に達しない場合、上位2名の候補者による決戦投票が行われ、その際には国会議員票が383票に対し、地方票が47票となるため、この場合は国会議員票を多く獲得した方が有利になります。

個人的には、過半数を取れる候補者はいないと感じていますので、決選投票にもつれ込むものと思いますが、その場合は派閥の力が決め手となるため、安倍氏や麻生氏の支持を得た候補者が優勢になるものと思います。

そのため、国民や党員から支持を得られているかどうかは、それほど関係なくなるものと予測しております。

一方で、国民や党員から支持を得られていない人が総理になれば、衆議員選挙が危うくなり、議席を減らす結果になるかもしれません。

野党にとってみれば、菅首相のままの方が戦いやすかったのではないかと思いますが、首相がかわってリフレッシュの結果になるのでしょうか、年内には衆院選があるはずですので、これから選挙が面白い時期になってきたと思います。

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