在宅介護における睡眠薬の入手方法

親を自宅で介護しているのですが、認知症に対応するには睡眠薬に頼らざるを得ないのが実情です。

退院直後は転倒リスクがあったため、精神科から睡眠薬を処方されてもあまり飲ませてはいなかったのですが、最近は歩行も安定しており、ルネスタのジェネリック薬を飲ませています。

睡眠薬

もし睡眠薬を飲ませない場合、認知症で夜間に何度も呼び出しがかかるため、親も自分も睡眠不足で共倒れになってしまいます。寝不足だと翌日のデイサービスにも拒否がでてきてしまいますし、血圧にも影響してきますので、夜間に睡眠薬を飲ませてぐっすりと熟睡させることが大切だと考えてます。

熟睡して十分な睡眠がとれている状態ですと、日常生活もストレスなく穏やかに過ごせるようになりますし、血圧も安定してきて、体調もよくなってきたと感じています。

睡眠薬の入手方法

そのため、自宅介護において睡眠薬は非常に重要だと考えてますが、なかなか入手しにくい側面があります。

一般的には、心療内科やクリニック、あるいは精神病院で処方してもらう形になるのでしょうけれども、要介護状態の親を通院させるのはなかなか面倒くさいです。

かといって、処方なしで買えるようにすれば、多量に服用することで意識がなくなってしまうなどのリスクもあるため、やはり医師による処方は必要だと思います。

海外での事例でいいますと、飲む量が多かったことにより、翌日まで朦朧としてしまい、交通事故をおこしてしまうケース、あるいは意識が混濁とした状態で入浴してしまい、溺れてしまうケースもあります。そのような事例もあるため、医薬部外品のような扱いにはできないとは思います。

海外ジェネリックという選択肢

一方で、個人輸入で海外ジェネリック製品を購入するという選択肢もあります。この場合の実態としては、医師による処方は必要ないものの、購入のルートがクリアにならないため、間に悪徳業者が介入している場合には、それが偽造品である可能性も排除できません。

加えて、ジェネリック製品であったとしても、日本では承認されていない以上、それはコピー品ということになります。自分が調べた限りですと、海外ジェネリック製品といえども、世界基準をクリアしている工場で製造されている製薬会社が多いと思いますし、現地の人はその医薬品を実際に使用していますので、特に問題はないと考えてます。とはいえ、やはり日本の医薬品と比べると安全性については一抹の不安が残ります。

つまり、海外ジェネリック製品の場合、流通ルートでの偽造品のリスクに加え、製造工程での異物混入のリスクが発生することになります。厚生労働省も注意喚起をしていますし、自分が使用する場合には違法ではないにしても、おおっぴらには使用しずらい面があるかもしれません。

とはいえ、個人輸入で問題になっているのは、主に痩身薬のやせ薬やED薬、あるいは毛生え薬のケースが多く、睡眠薬についてはそれほど問題は発生していません。

処方薬は通院が困難である反面、睡眠薬に限っては海外ジェネリック製品はそれほどリスクが高いわけではないため、個人輸入を利用されている方も多いのが実態といえます。

理想をいえば、医師に処方してもらうのがベストでしょうけれども、介護の実態でいえば、睡眠時間もないなかで通院にかける時間もなく、そんなことを言っている場合ではないので、個人輸入に頼らざるを得ない実情があります。

自由診療という新しいカタチ

このような実態があるため、最近では処方薬ではあるものの、個人輸入に近い形で利用できるオンラインクリニックにて睡眠薬を購入できるようになってきました。

個人的には、どのみち個人輸入で利用されてしまう実情があるのでしたら、いっそのこと、処方薬を医薬部外品のような扱いにしてしまい、簡単にネットで購入できるようにした方がよいと感じています。

規制を緩和することに伴う社会的な副作用は出てくるでしょうけれども、緩和した方が社会全体での総合的なベネフィットは高まるものと思います。

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