ビットコインとシェールオイルを比較

ビットコインが暴落していますが、これは以前のシェールガス革命の時の原油価格の下落に似ていると感じています。

シェールガスを採掘する場合、損益分岐点が50ドル前後といわれていますが、原油価格がこれよりも下回った場合は採掘会社の収益が赤字となり、いずれは倒産してしまうといわれていました。

そのため、中東諸国はシェールガスへ対抗する手段として、原油価格を50ドル以下に抑えるために増産で供給量を増やしていましたが、その期間は2008年~2016年の8年間ぐらいだったかと思います。

一方、ビットコインの損益分岐点は6000ドル程度と言われてましたが、シェールガス同様、最近は採掘コストが削減されてきており、現在は3500ドル程度にまで下がってきたようです。

個人的には、ビットコインについても採掘業者がバタバタと倒産するまでは意図的に価格が抑えられるのではないかという気がしており、業者がつぶれるまでは今後もビットコイン価格は低迷するのではないか、ぼくはそう考えています。

いずれ採掘業者が独占される状態になったとき、再びビットコインの価格は上昇に転ずるのではないかと感じています。

ただ、一番多く持っている人でも全体の5%程度ではないかと思いますので、単独での価格調整は難しいはずです。OPECのような一種の価格カルテルのようなものが形成されているのかは不明ですが、おそらくはそのような暗黙の合意のようなものが存在するのではないかと感じています。

時価総額からみれば、2018年の1月には90兆円程度まで拡大したようですが、10年後、20年後にはどうなっているのでしょうか、今後の展開に注目していきたいと思います。

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