将来の年金制度はBIに近い形になるだろう

老後年金2千万円不足の問題が話題になっていますが、今後、日本の年金制度はどうなっていくのでしょうか?

おそらく2千万円の貯まらない人が多く発生するはずです。いずれは生活保護の受給者数が急増して財源が不足し、この不足分については増税の形で社会全体で負担せざるを得ないのではないかと思われます。

この財源が消費税になるのか、所得税や法人税になるのかは分かりませんが、現役世代の負担を軽減するため、消費税によって社会全体で平等に負担する形になるのではないかと思います。現在は8%ですが、今後は10%、20%、あるいは30%といった形で税金の負担が大きくなっていくのでしょう。

そのため、現在は厚生年金で20万円もらえていたとしても、将来的には税金負担を差し引いて10万円とか、あるいは国民年金で6万円貰っている人は生活保護費も上乗せで10万円とか、どちらも大した変わらない平等な制度に移行していくのではないかと感じています。

となれば、BI(ベーシックインカム)ではないものの、その色合いがより濃くなっていくのではないかと考えております。

いずれにしても、憲法で規定されている国民の生存権を保障せざるをえないわけですし、生活保護ははずすことができません。その受給費の財源は税金であることを考えれば、年金給付が多かったとしても増税といった形で給付については形骸化されていくのではないかと感じています。

ただし、BIは最低限度の生活を保障するもののため、豊かな老後を送るためには2千万円程度を貯蓄しておく必要があるのかもしれません。

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