首班指名選挙は石破氏と野田氏の決選投票となる見込み

第50回衆議院選挙が終了しましたが、結果は与党が215議席で過半数割れの結果となりました。

今後、首班指名選挙にて内閣総理大臣を選出する運びとなりますが、野田氏はまだ政権交代に意欲を示しているようです。議席数としては、自民191、公明24で与党が215議席となっており、政権交代を狙う立憲民主党は148、維新38、国民民主党28と続きます。

第50回衆議院選挙の開票結果

この状態にて、首班指名選挙が実施されますが、第1回目の投票は各議員が自分の政党の党首に投票するものと思われます。ただし、与党が過半数割れをしているため、最終的には石破氏と野田氏の上位2名での決選投票になるはずです。

この首班指名選挙は過半数を獲得した人が選ばれますが、もし該当者がいなかった場合は上位2名での決選投票となります。この決選投票については、過半数の獲得は必要なく、単純に票数の多い方が当選となる仕組みです。

仮に、決選投票で与党215票とすれば、立憲民主党は148票となるため、政権交代には68票足りません。そのため、維新や国民民主党との協力が不可欠となりますが、今のところ野党の各政党は立憲との連立を否定しています。おそらく、各議員が第2回目も自分の政党に入れて棄権する可能性が高く、結果的には少数与党になるものと思われます。

ただし、自民党内の旧安倍派の議員は、非公認とされたことで怨恨を抱えている可能性もあり、首班指名選挙で棄権するような結果になれば、政権交代もなくはないものの、さすがにそのような可能性は低いと思います。

結局、立憲民主党が政権交代をするには票数が足りないと感じますが、一方で、自民公明も過半数には達していないため、今後は少数与党での政権運営になっていくものと思われます。

おそらく、首班指名選挙については石破氏で続投になるはずですが、過半数割れしているため、野党から不信任決議が出されると簡単に可決されてしまう可能性が高くなります。そのような状況では、野党の要求をのまざるを得なくなりますし、常に野党の顔色をうかがいながらの政権運営となれば、自民党内でも石破おろしの動きが出てくるかもしれません。

いずれにしましても、与党は連立を拡大させない限り、短命での政権で終了してしまうものと思われます。

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