新たに震度8を新設するべきではないか?

北電のブラックアウトから約1週間が経過しましたが、当時の被災状況についてレビューさせて頂きます。

当サイト運営者は震度5弱の地域で被災しましたが、確かに強い揺れではあったものの、当初は数時間程度で復旧するような雰囲気がありました。地震直後、何事かと電気をつけ、家族の安否を確認したのち、10分かそこらで停電になったと記憶しております。

その後、すぐ朝になり、明るくはなりましたが、既にパソコンもテレビも使えない状態になっていたため、情報を入手するすべはスマホのネット情報ぐらいしかありませんでした。

北電のサイトでは停電情報などが何も表示されていませんでしたので、Twitterぐらいしか情報を得るすべはなかったと感じています。それから数時間程度は情報収集をしていましたが、スマホのバッテリーが残りわずかになりましたので、沖縄の友人にLINEで連絡して、復旧の情報があれば教えて欲しい旨を伝え、スマホを使うのはやめました。

ただ、Twitterなどでは午前中の復旧という情報も流れていましたし、道内の大部分の地域では震度2~4程度だったため、すぐに復旧するだろうと考えてましたので、それほど心配はしていなかったと思います。

けれども、友人から「復旧までに1週間かかるみたい」との連絡が入り、事の重大さにようやく気づいた形になりました。

ブラックアウトすると街からは光が消失してしまいます。

信号の電気も消えてしまいます。

携帯の基地局も電力不足でほぼ停波状態のところが出てきてましたし、スマホの充電も切れ、テレビなども使えないため、情報がまったく入ってこなくなりました。エレベーターも動きませんので、歩いてマンションの高層階から上り下りすることになります。

率直な感想でいえば、地震で被害が大きかった地域もありますが、建物が倒壊したという話は聞きませんし、実感でいえば、ブラックアウトするレベルの地震だったのだろうかと疑問を感じています。

火力発電所の耐震設計は震度5とのことで、今回の地震は想定外だったようですが、たまたま道央で発生したからよかったものの、泊原発の直下で発生していたらと考えると恐怖感しかありません。

この耐震設計についてですが、今回の北海道胆振東部地震は7でしたが、東日本大震災や阪神・淡路大震災も同じ7のため、同じ震度7でもかなりの違いがあると感じています。現在、最大震度は「7」が上限となっており、これでは揺れの大きさを示すのに不十分な気がして仕方がありません。

つまり、震度7でも震度100でも同じ震度7になってしまうため、原発などの耐震設計も震度7は想定していないし、できない点に重大な問題があると感じています。もし震度7でも大丈夫と言ってしまった場合、地球レベルでのどんな巨大地震でも大丈夫という意味になってしまうため、現実的に想定することができない状態かと思います。

けれども、北海道では現実に震度7の地震が起こってしまった以上、今後は新たに「震度8」を新設し、原発も震度7での耐震設計をするべきであると感じています。

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