尖圭コンジローマと恋愛

お付き合いしている女性が尖圭コンジローマを発症してしまったようで、ずっと言えずに悩んでいたらしいのですが、会う直前に打ち明けられました。遠距離恋愛中で久しぶりに再会したのですが、これは愛情が試される病気かと思います。

尖圭コンジローマは命に関わる病気ではありませんが、性器のまわりなどにイボが発生してしまうHPVウイルス感染による病気です。一旦発症してしまうと再発率が高く、一生治ることはない病気といわれています。

子宮頸がん検診のHRV検査などでは判明しますが、そこまで検査をしている女性は少なく、また男性の場合は膣内の子宮頸がんの検査などはできないため、実際に発症するまでは分からない病気といわれています。

この病気の原因については、大部分の場合はゴムなしで性行為をすることで感染するものです。

そのため、遠距離恋愛中にその子がコンジローマにかかったことを伝えられたときは胸が引き裂かれるような思いに駆られました。

けれども、いつもプライドが高く、そっけない態度のその子がひたすら謝っているのを見ると、到底責める気にはなれませんでした。ストレスが原因で発症する病気のようなので、抱え込むようなことをせず、すぐに言ってくれればよかったのにという思いがまず先に立ちました。

次に頭をよぎったのは、今後その子と性行為をすると自分もHPVウイルスに感染してしまうということです。

感染して自分もコンジローマを発症した場合、ほかの女性とは性行為ができなくなってしまいます。厳密にいえば、できなくはないですが、もし言わずに感染させてしまった場合、相手の将来にも関わることになるため、言わずにおくというのは無理な話でしょう。

HIVウイルスとHPVウイルスはある意味で似ている側面もあり、エイズ患者とセックスするような意味合いが出てきてしまいます。

そのため、コンジローマを発症した女性とお付き合いをする場合、その女性と結婚する覚悟でないとお付き合いを継続することはできないはずです。また、完治までに6カ月から1年程度はかかるといわれており、その間もスキンシップなしで済ませることになります。

そういった意味で、コンジローマを発症した時点で関係が終了してしまうカップルが多いようなのです。

一方で、命に関わる病気ではないこと、出産なども可能な病気であることは救いかと思います。

また、コンジローマウイルスのHPV6、HPV11については予防ワクチンのガーダシルがあり、現在、日本では男性は未承認となっており自己責任で接種する必要がありますが、こちらでは感染を防ぐことができるといわれています。

いずれにしても、コンジローマを発症してしまった場合、一筋縄ではいかない病気になりますので、いろいろと悩んでいるうちに疲れ果ててしまい、別れてしまう結果になることが多いようです。

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