キャピタルフライトの連鎖トリガーは引かれたばかりだ

先日、私の脳内センサーに黄色信号がともりました。
常々、1ドル125円を超えるようだとヤバイという噂を耳にしておりましたので、120円を突破したあたりは危険水域に入るという認識でいたからです。

キャピタルフライトの連鎖反応で円安に歯止めが効かなくなる可能性があるため、この1ドル120円の水域に入った時点でドル資産に全面移行するよう、ひとつの指針として考えておりました。

多くの人がこの120円を危険水域として認識しているとすると、既に円安の連鎖トリガーが引かれていることになるはずです。おそらく、来年中には1ドル400円とか500円、瞬間的には700円をタッチする局面も出てくるものと考えていますが、1,000円はまずないと考えておいてもよいでしょう。

そのレベルまで推移してしまう可能性が出てきてしまうのが、1ドル120円という水準ととらえていました。ただ、1ドル120円というのは、数年前にはとくにめづらしくもありませんでしたが、異次元の金融緩和がとられている現在、当時とは状況が異なります。

もし、銀行が国債を引き受けなくなったとしたら、最終的には日銀が国債を直接引き受けせざるを得ないものと思いますが、そうなった場合には、1ドル2万円突破もありえるのではないかとボクは考えております。その時点での日経平均株価はおそらく400万円、値動きにはずみが付けば、全銘柄が連日のストップ高で日経平均株価は500万円を超えてくることでしょう。

これが現実のものになる爆弾を国債残高1,000兆円という形で政府は背負っているわけですから、あとはそのトリガーがいつ引かれるのかを考えるだけです。ボクはそのトリガーは1ドル120円に設定しておりましたが、その黄色信号が先日、灯ってしまったわけです。

ただ、ギリシャの行方がどう動くのか不確定な要素も多く、ユーロマネーが円へ来るのか、それともドルへ行くのか、もうちょっと状況を確認してからでもおそくはありません。次の押し目がくるのかは不明ですが、次に円高に振れた際には財産をドル建てに変えておくのが得策かもしれません。

個人的にはインフレ耐性のない小規模共済なども解約しようと考えておりますが、アベノミクスは大丈夫なんでしょうか、何だかとっても心配です。

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